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【マイナンバー制度から始まる新時代】人事労務アウトソーシングについて

2015.1.27

平成28年1月から全国民に管理番号が付与されるマイナンバー制度が開始されます。開始までもう1年をきり、少しずつ世間の注目も大きくなってきたように感じます。

 

マイナンバー制度がどのようなものかというと、現在は、行政ごとに国民の番号を付与しており、それぞれの行政がほとんど情報共有できないような状態になっています。

 

例えば、社会保険労務士の業界でいえば、各社員の申請は、ハローワークに対しては雇用保険番号、年金事務所に対しては基礎年金番号と×別の番号を使って申請をしており、それぞれの行政ごとにはそれらの情報を共有する仕組みはありません。

 

つまり社員が結婚して名前が変わったときでも、全く同じような手続きをハローワークにも年金事務所にもする必要がありました。

 

社員自身も市役所に手続きをしたりしている事を考えれば、何回も同じような手続きをしていて、なんて効率が悪いシステムなんだ・・・、まさに縦割り行政とはこのような事をいうのだということをこの業界で働きながらいつも実感していました。

 

来年からはそのような状況が解消され、国民一人ひとりの情報を1つの番号で扱うことで、一元管理できるようになる予定です。

 

私たちの業界の中では、『社会保険労務士の仕事がなくなってしまうのではないか?』などと悲観的に捉えられている面もありますが、私自身は、これだけIT化が進んだ世の中で、未だにこんな仕組みをとっていたこと自体が、時代遅れもいいとこだと思っています。世の中が便利になっていくこと自体はいい事ですからね!

 

ただ、業界が大きく変わろうとしている事は事実なので、人事労務アウトソーシングのあり方そのものを見直してみたいという考えから、最近『人を生かすアウトソーシング』という本を読んでみました。
この本↓

この本の著者はソフトバンクグループのSSCに携わっていた方で、現在はラクラスという会社で実際に人事労務アウトソーシング会社を経営されている北原佳郎さんという方なのですが、なんと10年も前に書かれた本の中に、まさに今の時代を先読みしたかの様な内容が書かれていました。

 

色々と考えさせられる内容でしたが、今後クラウド等のITが進化していけばいくほど、効率化は進んでいきますし、その効率化を実現するサポートができるのも私たち社会保険労務士しかいないと考えています。

 

本からの引用になりますが、
『人事部の本来の役割は、アトラクションとリテンション、いかに優秀な人材を社内に呼び込み、いかに優秀な社員を社内にとどめるかです。』
その本業をサポートするために私たちワールドワイド株式会社は人事コンサルティングを通じて企業の参謀役となり、池田人事労務研究所が人事労務をアウトソーシングすることで、企業の人事部の業務負担を軽くし、人事部をあるべき姿に近づけるお手伝いをする。

 

これからもこのスタンスは変わらないということを改めて実感しました。

 

平成27年度はそういった体制をより強化するためにも来年に向けた基盤作りをしていきたいと思います!!!

 

ワールドワイド株式会社 池田 知隆